だ埼玉とは呼ばせない
私は埼玉県に大きな不自由もなく暮らしている。
海はないが川と山がある。
都会はないが田舎でもない。
特産品はあるが目立たない。
他県民は我々をこう呼ぶのだ。
ださいたま と。
くさいたま と。
別にくさくないもん・・・。
NAVERまとめでは「埼玉がださい理由5つ」なんて記事まで書かれていたりして正直かなしい。
なぜダサい?埼玉県が「ださいたま」と呼ばれてしまう5つの理由 - NAVER まとめ
とにかく他県民にださいたまって言われるのはちょっと腹が立つので、今日は埼玉がださいだけじゃないと証明するための記事を書きます。
・・・なんて大見得きってはみたものの、ただの観光レビューです。
今日は数少ない埼玉県の観光地、小江戸川越に行ってきました。
蔵づくりの建物や多くの寺や神社のある町です。
そもそも小江戸川越ってなんなのよって聞かれると自分も首を傾げてしまうんだけれど調べてみるとどうやら明治以降に繁栄した埼玉一の商業都市で、しかしながら明治26年に大火事にあって町の1/3は焼失。
その後耐火性を重視した蔵づくりの建物を建造して、それが現在も残されていて観光地化したんだって。グーグル先生が教えてくれました。
それがこちら。景観を守るために周囲に二階建て以上の建物がないので空がすごく広い。
この蔵のなかは店舗になっていて、ガラス細工や包丁、ちりめんや漬け物など色んなお店が立ち並んでいる。
こんな感じ。
蔵づくりの町並みはだいたい1.5kmくらいつづいている。
そしてその建物の隙間隙間におしゃれなカフェがいっぱいある。
今日はカフェには寄らないぞ!って思っていたんだけどあまりにすてきなカフェを一件見つけてしまったのでついつい寄り道してしまった。
古本カフェ。
私は古本ほとんど買わない派なんだけど
「輸入雑貨、文具あります」って看板が出ていたので反射的に入店してしまったよ。
ドイツのペンとかハンガリーの便せんとか、私が迷わず財布のひもを緩めてしまうようなアイテムが目白押しでずーっときゅんきゅんしてました。笑
エルダーフラワーソーダ。ドリンクを一杯オーダーすると一時間置いてある古本を好きに読んでいいとのことなので、
「男子弁当、女子弁当」
「自分を変えるには。」
「おしゃれ北欧人のインテリア」
の本をめくってました。
置いてある古本も客層にあわせたものになっていて写真集やインテリアガイド、健康志向のレシピブックなど、どれもそそられるものばかりだった。
ぜひまた行きたいと思いました。
こういうカフェって都心か、吉祥寺とか三鷹とか、とにかく近場にはないと思っていたから発見できて嬉しい。
あんまり文具とばかりにらめっこしていては元々の目的である観光をないがしろにしてしまう気がしたので、お店を出て再出発。
川越を見てまわる時はだいたい蔵づくりと菓子屋横町を見て帰るんだけど、今日はお寺もまわろうと思っていたので地図を片手に目指しました。
今日行ったのは蓮馨寺(浄土宗)、行伝寺(日蓮宗)、養寿院(曹洞宗)。
・・・宗派ばらばら。
うちは無宗教の家庭で、なおかつ身内を失った経験がまだないのでお盆にお墓参りに行くこともほとんどない。自分が死ぬ時どこにお世話になるのかも知らない。
初詣は毎年近所の八幡さまに行く。つまり完全なお寺ビギナーである。
行伝寺。
http://www.kawagoe-yell.com/sightseeing/gyodenji/
今日行った中では一番落ち着くとこだった。
人がだれも居なくて、かわりに蝉がガンガン鳴いていた。
たぶん私は相当挙動不審だったんじゃないかと思う。
まず手を清めなければ・・・!って思ったのに場所が分からないし、
よしじゃあお賽銭投げてお願いして帰ろう!って思ったけど「手ばっちいのにお願いしていいんだろうか?」という罪悪感に苛まれるし、
賽銭箱の前に「土足厳禁」って書いてあって五円玉を5mほど遠投するスキルが必要なのかと頭を抱えるし・・・。
一番びびったのは監視カメラがこっちを向いていたことだろうか。
見られてる!?って思うと余計緊張しちゃって「下手なことは出来ない・・・!」とガッチガチに固まってしまった。
まさに蛇に睨まれた蛙状態。
結局棒立ちのまま目をつむって、お願いして帰りました。
浅学ってほんとになに一ついい事ないなぁ。
今度来る時はちゃんと勉強してから来よっと。
お寺を回ったあと、ちょっと足が疲れてきたので狭山茶カフェにて濃茶をいただきました。
お茶ってなんであんな美味しいんだろう。日本に生まれてよかったよ。
ふたたび蔵づくりへ。
加工してみると結構それっぽいよね。笑
車が現代なのが違和感あるけど。
そうそう、観光してる人たちがお祭りでもないのに浴衣を着ていて、すごく町の雰囲気とあっていてすてきだったんだけど、どうやら浴衣のレンタルサービスで無料で着付けをやってくれるお店があるらしい。私も今度は浴衣着て観光しようかな。
と、こんな感じで観光は終了。
お寺を巡るもよし、美味しいものを食べ歩くもよし、ぜひ行ってみて欲しい。