はじめまして伊坂さん。

アイネクライネナハトムジーク」を読んで


1ねん 3くみ   すみびやきしょくにん




アイネクライネナハトムジーク

アイネクライネナハトムジーク




伊坂幸太郎」といえば、あぁ重力ピエロを書いた人か、と思う。読んだことは無い。

元々自分は有川浩とか森絵都など女性作家の本を読むことが多くて、家にある本の中で男性作家が書いたものは少ないし、そのほとんどが恋人から勧められて買ったものだ。

伊坂幸太郎についても似たようなもので、彼がいつだったか本屋でその名前を口にしていたことが手に取ったそもそものきっかけだった。どうでもいいけど付き合って間もないころ彼氏が何を考えているのかよく分からなくて手掛かりを探すように彼の愛読書やら最近読んだという本を読み漁ったのは自分でもちょっと気色悪いと今更ながら思うよ。


そんな経緯で巡り合ったのが「アイネクライネナハトムジーク」である。
(ネタバレはしないように気をつけます。)

登場人物が愛らしくてとにかくほっこりするのと、大量の伏線にびっくりした。読み終えてからすぐに読み返しちゃったもん。
最初から最後まで「そこでこいつが出てくるのか!!」と驚かされるので、ページをめくる手が止まらなかった。

私はすごく気に入って、「伊坂幸太郎ってこういう作風なんだ!」と勘違いしてしまったけれど、あとがきを読むとどうやら普段は強盗やら拷問やらが出てくる話を書いているらしいので、今度は別のも読んでみたい。



おすすめです。