東京を歩く。
三月も終盤に入り大学二年に向けての準備やサークルの引き継ぎに追われる毎日の中でだんだんと溜まっていくストレスは、家でピコピコモンスターハンター4Gをしているだけでは到底発散できそうになかった。
そこで、折角気温も暖かくなって春らしくなってきたのだから、カメラを片手に散歩に行くことにした。
近所は割と見慣れた土地だから今回は都内を散策しようと思い、インターネットで散歩コースをさがす。すると東京メトロの企画する「東京をあるく。」という今の自分がいかにも探し求めていた散歩コースを発見した。
いろいろなテーマに沿ったコースが用意されていたのだが、私は今回これにした。
理由は特にないけれど、あんまり行ったこと無かったし草花の写真を撮るのにいいかなぁ・・・という安易な感じで決めた。
自宅から半蔵門駅までは電車で向かい、11:00に散歩スタート。
半蔵門駅から四谷駅へ向かう。
とにかくサラリーマンやOLが沢山いて、私は春休みに入ってだいぶ狂っていた曜日感覚をとりもどした。平日の昼間なんだしこの光景は当たり前なんだな。
四谷駅から赤坂方面へ、てくてくと周りを見回しながら歩いていく。
この散歩をするにあたって「携帯を見ない。」というルールを課していて、家で印刷してきた地図を片手に信号機や目印になりそうな建物を参考にあるいていたんだけど、ここで一本、道を間違えたせいで少し時間を食われてしまった。
上智大学の近く。6分咲きくらいのさくらが咲いていた。
ていうか上智大学が四谷にあることを初めて知った。
12:30 赤坂でご飯を食べることに。
あんまりお金をかけたくないなーと思っていたので富士そばとかはなまるうどんとか約1年ぶりのマックとか、とにかく一食500円くらいでどうにかならないかと店を探していた。
ところが立ち食いそば屋さんはどこもサラリーマンだらけでちょっと入りづらかったし、マックも満席だしで大学生が入り込む余地がなかった。
お店が立ち並ぶ通りの入り口付近は当然混み合っていたので少し歩いて人混みがそれほどない所まですすむと、チェーンのおにぎり屋さんを見つけた。
たらこ十穀と天むす、お味噌汁はあさり。
いやー美味しかった。
一息ついたところで店を出て、いよいよ皇居を目指す。
その途中最高裁判所の前も通った。ここは小学校の社会科見学で一度来たことがある。
あまり関わらないほうがよさそうな外観。
城みたいじゃない?
最高裁前を素通りして歩いていくと、今度は国立劇場があらわれた。
歌舞伎は詳しくないので演目を見ても「あーあれね!」とならないのがちょっと残念。
ここはとにかくさくらがすごく綺麗で、何回も写真を撮ったよ。
最後の写真はさくらの蜜を取りに来た蜂をなんとか撮影しようとしてテイク8くらいでようやく成功したやつ。
歩きやすいスニーカーではなくお気に入りの革靴で歩いていたからか気がつくとだいぶ足がズキズキと痛み始めていたのでここらで休憩。
桜の木の近くに長椅子が用意されていて、お茶やお菓子も売られていた。
甘いものが恋しくなっていたので私は静岡茶とさくらようかんを買いました。
渋みが特徴の狭山茶に慣れていると静岡茶を飲んだ時のまろやかさには割と衝撃を受ける。
桜を見ながら、美味しいお菓子を食べてぼんやりするのがこんなに幸せなことだったとは。
あまり休んでいると日が暮れてしまうので、泣く泣く国立劇場を後にする。
・・・といってもここからはただひたすら皇居の周りを歩いていただけだからそんなに書くことないんだった。
運悪くこの日は皇居も閉まってたし。
半蔵門からとぼとぼ歩き続けること4時間半。
ゴール地点、東京駅に到着!
母にこの写真を見せたら「アビーロード出来そう!」と言っていた。
正直そうでもない。
見て、食べて、歩いて、とにかく充実した1日になった。
他のコースもやってみたくなったよ。