Eine kleine Nachtmusik

池袋には浪人時代の思い出がいろいろ詰まっていて、朝なぜか硫黄のにおいがするところ以外は嫌いじゃない。

 

今日はアルバイトの研修で初めて池袋へ行く友人の案内役として池袋に行きました。
道案内を終えたもののまだ30分ほど時間が余ったので、どこかに暇をつぶす場所はないものかとあたりを見渡すと、すぐそばに見慣れないというか、以前私が来たときはなかった建物があって、フロアマップに目を落とすとどうやらカフェと家具と雑貨店があって暇つぶしにはちょうど良さそうなので彼女とそこに入る事にした。

お店の名前はWACCA

 

エスカレータで二階にあがるとまず猫専門店があった。そこには猫用グッズと猫グッズと子猫が売られていて、まさに猫好きの為のお店だった。友人は犬派で私は猫派だったけれど、こういうのは派閥関係なしに楽しいもんだなと思った。

「私の彼氏が猫派なんだよね。」と陳列棚に目をやる彼女がすこし嬉しそうに言っていた。彼女は自分と彼氏とのあれこれを割とオープンに話してくれるので、私もそういうたぐいの話をしやすい。

そういえば互いに恋人を持った友達って初めてだ。今気付いた。

今までは恋バナは姉としか出来なかったので嬉しい。

 

話は戻って、猫専門店を出るとエスカレーターをはさんで向かい側のお店がアンティーク文具のお店で、もう大興奮だった。


シーリングワックス スタンプ | Giovanni ジョヴァンニ | ご案内

 

帰宅してから調べたところ吉祥寺にもお店があるらしいので今度絶対行こうと思う。

店の雰囲気から薄々感じてはいたけど値札を見るとやっぱりすこし高めだったので、ショーケースに並べられた魅力的な商品を前に、友人と二人「待て」と命令された犬のようでした。

 

その後友人と別れ一人になったのでそのまま直帰してもよかったんだけれど、なにかブログの記事に出来そうな事はないかと考え、その末に池袋東口にある献血ルームに行く事にした。SNSに投稿するネタの為にカフェに行ったりするのはちょっと賛成出来ないと思っているけど、献血だったら許せる気がする。

 

最近の献血ルームはやたらと豪華だといつかのワイドショーで特集をくまれていたので、期待に胸を弾ませながらエレベータに乗り込んだ。
廊下をすすんで入り口をくぐると受付があって、中は清潔で、以前行った猫カフェと少し雰囲気が似ていたような気がした。
沢山の漫画や雑誌、お菓子が置かれていて、なるほど確かに豪華だと思た。
問診票を記入し、看護師さんに呼ばれるのを待つ。

献血は昔から適齢になったら皆勤賞を取れるくらい何度も行ってやろうと意気込んでいた。

なのに高二の時初めて行って「血管が細すぎる」という理由で血を採ってもらえずとぼとぼと家に帰るという苦い思い出がある。
さすがに三年も経てば血管も太く逞しくなるだろうと思っていたのだが、採血前の血液検査の段階で看護師の方から「うーん・・・なかなか見えないねぇ・・・。」と言われてしまって肝を冷やした。
看護師さんに以前から血管が細いと言われる事や、そのせいで点滴は大抵手首か手の甲に刺されると話したところ何度も「だろうねぇ・・・。」と困ったように笑っていた。
その後何度か腕を上げ下げしたり温めたりしたらなんとか見えるようになったらしいので献血が可能となった。正直ほっとした。

そういえば献血前に血圧を計ったところ上97下50だった。若干低い気がする。
前は120の70くらいだったんだけどなぁ。

そしてその後いよいよ献血が始まった。
歯医者さんみたいな椅子に寝かされて、見た事もない位太い注射針に若干の不安を覚えつつも、刺されてしまえばそれもなくなり、順調に献血は終了した。椅子には小さい液晶テレビが設置されていたため特に退屈もせず、看護師さんとも世間話が出来たので楽しかった。

献血が終わると待合室で最低でも10分休憩を取るように言われたので、無料のジュースやらアイスやらお菓子を食べたり進撃の巨人を読んで過ごした。

そうして気付いたら30分が経過していたので帰り支度をしていると、スタッフの方がカントリーマームを4つもくれた。ここのスタッフさん方は本当に終始親切だった。
これが血液の対価か・・・。

今日は400ml献血をして来たんだけど、400mlの私の血ってお金に換算するといくら位なんだろう。自慢じゃないけど血液はさらさらだし、赤血球も十分にあるし、申し分ない血液だと思っているよ。うん。

 

そうして献血を無事に終えて、痛々しく包帯を巻かれた両腕をひっさげてジュンク堂へ行き、久しぶりにハードカバーの小説を買いました。「ハードカバーの本を久しぶりに買った。」って書こうとしたけど春に一冊買っていたのを今思い出した。

著者は伊坂幸太郎