線路は続くよどこまでも

七時ごろの池袋駅が大嫌いだ。
とくにこの時間の整列乗車が嫌いだ。
人の醜い部分がさらけ出されるから。

薄っぺらいカバンを持ったサラリーマン、デパート帰りの女、豆みたいな小中学生。それぞれスマホをいじくったり談笑したり本読んだりしながら電車を待つ。
電車が来て、扉があくとまるで椅子取りゲームみたいに我先にと席を確保する。
他人を突き飛ばそうが半ば横取りのように尻を滑り込ませようがお構いなしだ。
何食わぬ顔でスマホをいじり談笑し本を読む。
「ずるしちゃいけない」なんて誰かに教えられなくたって、誰だって知ってる。
イヤホンを免罪符がわりに知らん顔するな。
早く帰りたいのも分かる。疲れてるのも分かる。分かるけどさ。
今日お姉さんを突き飛ばしていたサラリーマンは家に帰ればいいお父さんなのかもしれない。
でも見ていて本当に情けない気持ちになる。「きったねぇな」と侮蔑してしまう。

そういう気持ちを抱けるうちは私はまだ大丈夫なのかもしれない。
いつか慣れてしまって、何も感じなくなった時を想像すると怖いよ。




という




ただの




愚痴。




ダフストレーチ!!